2014年1月28日火曜日

ありがとうの温度



誰でも一度は手をつないだ経験があるのではないでしょうか。よちよち歩きの時、お母さんに手を引かれて。初めて通う学校で、お友達や先生と。友達とケンカした後、仲直りの印に握手を―。そんなさまざまな思い出に共通するのは、人と人とのぬくもりだと思います。革の善しあしは、「五感」で感じ取るもの。これに尽きます。パソコンなどの画面で完全に理解するのは不可能ですし、いくら巧みな言葉を添えても伝え切れないものです。更に、画像にはない革独特の「香り」と「手触り」は、自分で体感してみないと分かりません。その"モノ"の良さというのは、実際に使って初めて気付くことも多いのです。革製品を選ぶ際も、実際に手に持ち、その"モノ"と対話することで生まれる自分の感性と、デザイナーの感性を信じて、色んな"モノ"に「挑戦=冒険」してほしいと思います。

 革は生き物。手にした瞬間から、つやを増すその時まで、手にした人により変わり続けます。美しく変わり続けるには、初めて手をつないだ時のドキドキワクワクした気持ちを持ち続けることも大切なのです。
生まれたばかりのバッグや小物と手をつなぐ。そんな風に、つないだ手のぬくもりが覚えている「ありがとう」の温度を、お店に来てくださる方々へ、少しでも伝えられたら良いなと思います。




「握った手の温もりが覚えている ありがとうの温度」

ずっと前に書いた詩です。
過去記事→「忘れない」
幼い頃に、見たり聞いたりしたもの、味わったり、ほのかな香りとして記憶しているもの・・それらはきっと、言葉にすると一言なのではないかと思います。「ありがとう」の一言。言葉の違いや感覚は、住んでる場所で様々だと思うけれど、言葉にならない思いを伝えられるからこその、人と人との関わりで、同じ時間を過ごした時の空気や、触れあったときの温度感なのではないかな?と。


考え方は人それぞれ違うと思いますが・・私は、そう思います。
祖母から母、母から私、私から娘へ。形ではない宝物を繋げていけると良いな。^^




今回の画像は、新婚数ヶ月の愛らしいご夫婦♡
使ったのは内容に合わせて手元だけだったけど・・正面は、こちら↓♪



私の「手をつないだ写真撮らせて頂いて良いですか?」という突然のお願いに嫌な顔ひとつせず、快く了承して下さいました。お二人とも笑顔が素敵だし、なによりとってもお似合いです♪いつまでもお幸せに〜
ご協力、本当にありがとうございました★
(*いや〜・・でも、あのおばあちゃんにナンパされるとは思わなかったですね!笑)


彼と彼女が繋いでいる手も、ご両親や兄弟、友達、身近な人達により、優しい温度を知っているはず。
そんなありがとうの温度を、色んな人に伝えていって欲しいな・・と思います。




SOSAKUYA Miyazaki Guest House  Hiro.