2014年3月19日水曜日

違和感を楽しむ


卒業、進学、就職などで新しい門出を迎える方が多いこの時期。新しいことに挑戦する方もいらっしゃることでしょう。未知への第一歩は、期待・緊張・不安が混在した、いつもと違った気持ちになります。
今回は、画像のバッグにまつわるお話。このバッグデザイナーの奥さまは、かつてトップスタイリストでした。 しかし、突然の病に倒れ、身体は回復したものの片手が不自由に・・。そこで彼は、彼女が少しでも使い易く、かつオシャレなこのバッグを試行錯誤しながら作ったのだと言います。
そもそも、モノ創りの原点は喜びだと思います。どんなモノにも、そこにあると言うことは、生れ出るまでの「物語」があります。その物語を知らずとも、モノは誰かが喜びを感じるためにあるはずです。失敗を繰り返し、多くの経験を積み、「あなた」という主人公の物語で、あなたがいつも笑顔でいるために「モノ」は存在するのです。また、そうでなければ 意味のないモノになるのでは、と。日々の「これで良いのだろうか」と言う問いに、反省と冒険を繰り返したほど、モノも人も美しいツヤを増すのではないでしょうか。

誰でもが、自分らしさを作り出すクリエイター。新しいことへの挑戦も、オシャレも、気負わず自然に、心地良い「違和感」を楽しんでほしいと思います。






「ここがもうちょっと○○だったら良いのに〜」
とか、
「デザインは良いのに、色がね〜」
など、
モノに対して「ちょっと違う」=「違和感」を感じることってありますよね。
かく言う私も、時々そう思うことがあります。
だけど、ひとつのモノが生まれる迄には、幾度となく上記のような問いを繰り返しているのです。各工程で関わる人達が、自問自答を何度も繰り返し、納得して生まれているもの。
私たちは、少なくとも、そんなモノを選んでいるつもり。
「どうしたらこの良さが分かるのだろう」と言う問いは、
「どうしたらこの美味しさが分かるのだろう」に似ています。
答えは一緒。「やってみなければ(食べてみなければ)分からない!」★

主人公は、他の誰でもない「あなた」です。
今迄と変わらないもので満足するのも、周りがビックリする程斬新なものに挑戦して変わる自分を楽しむのも(←極端な例です)、あなた次第。
どちらを選んでも、結果、自分が楽しめるのであれば、それで良いのかもしれないけど・・ 私なら、究極に楽しむ為に冒険する。に、一票です^^




beaucoup FAIR
20日am11:00より

ちなみに・・画像のバッグも「ボクゥ」伊藤浩史氏のものです♪