生まれたのは広島あたりでした。。
直ぐにどこかの倉庫のようなところへ行き
他の仲間と一緒に、透明の管みたいなものに巻かれ
気が付いたら暗い金庫のような場所にいました。
仲間とは直ぐバラバラにされ、
何かのお札と引き換えに、
私は初老のおじさんの手に渡ったのです。
しばらくおじさんのポケットの中で生活していました。
寒い時期だったので、とても居心地が良かったのを覚えています。
そんなある日
おじさんと大きな船に乗りました。
ジャラジャラ仲間たちと寄せ集められ
食堂のおばちゃんの手に渡り、
お札と引き換えに、今度は違うおばさんの手に渡りました。
船の中にいる人たちのお財布の中を、、行ったり来たり
まったく・・船旅は疲れます。
結局私は、中国人観光客の財布の中に入り
九州へ。
新しい土地でどんなところへ行けるのか・・ワクワクしていると・・
財布の隅に空いた穴に、、はまってしまい、、
人通りの多い路地に落ちてしまった、、
自業自得です。。
彼は気が付いていません。。
仕方が無いので、そこでまたしばらく過ごしました。
通る人誰も自分に気が付かず・・
気が付いても拾ってもらえませんでした。
誰に文句を言って良いか分からないけど
「なんで500円玉に生まれなかったのか、、」
そう自分に問う日々。。。
季節は過ぎ
私の周りに草花が芽生え始めました
春です。
そこでの生活にも慣れ、居心地良いとさえ思えてきた時・・
突然の火事!
火元は私の住んでいる直ぐ横のアパートから!!
どうにもこうにも出来ないまま
火は強まる一方
消防隊が駆け付けた時、私の身体は黒焦げでした。
優しい消防隊員の男の人が
「黒焦げだな~」
と言いつつも、自分を拾って帰ってくれました。
久しぶりの人の手。温かかったです。
(かなり長くなりそうなので中略)
そして今、
何でだか分からないけど・・
私をじーーーーっと見て、革の上に座らせ
独り言を言いながら写真撮ってる・・・女の人の家に来ています。
どうなるんだーオレ!!
*以上、今日おつりでもらった50円玉から聞いた話でした。
(もちろんフィクションです)
あ〜・・こんな話ならいくらでも思いつくのに
DMデザイン、進まなーーーーーい!
閃きプリーズ★