2013年8月31日土曜日

自分トレンド


まだまだ暑さは残りますが、季節は少しずつ秋へと向かっています。
食品売り場に秋の味覚が並び始めると同時に、
お店にも、秋物のバッグが続々と入荷してきます。
これから始まる秋冬は、革製品が好きな方にとって、一番楽しい季節。
厳しい暑さを超えたからこその嬉しい瞬間ですね。

そんな今秋のトレンドカラーは「グレイッシュトーン」
秋の定番「ボルドー」はもちろん、ブルーやグリーン等も
渋めの落ち着いた色味が多く出ています。
バッグにももちろんトレンドはありますが、
私は、あまり流行に左右されすぎずに楽しんで欲しいと考えています。
「バッグは1つのアクセサリー」として考えて頂き、
全体の引き締め役として持って頂くのがオススメです。
賑やかな柄物に加え、メタリックカラーも重要性が高まる時期なので、
挿し色に使うと良いかもしれません。
デザインとしては様々ですが、
時節柄、どこかしら「上品」なスタイルのバッグが多く出てきます。
定番のハンドやトート、人気のクラッチやショルダーも
素材や金具使いは上品なものが多いように思います。
とは言え・・やはり、トレンドばかりを気にしすぎてしまい、
全てをそれに合わせてしまうと自分らしさが無くなります。
そこで、個性的=自分らしくオシャレするのに私がオススメしたいのは
「20%のトレンド」を入れる事。
全体のバランスで言うと、ワンアイテムを足すだけ。
手持ちのもの、プラス、新しいものひとつで、
去年とは違った雰囲気を楽しめるのだと思います。
オシャレは、着回し(コーディネイト)と、着こなし(スタイリング)のバランス。
お部屋に季節のものを飾るように、旬のアイテムをプラスして
少しずつ訪れる「秋」を、自分トレンドで楽しんでみるのは如何でしょうか。






正直に言います。
こんな仕事をしているくせに・・・
普段は、新聞に目を通すくらいで、
テレビも見ないし、まして、
流行の雑誌を買って読む等と言う事は・・・基本、していません。(笑)
バッグにも、それなりに大きな流れはありますが、
デザイナーさん達はそれぞれ「流れを創る人」で
ファッションを取り扱う冊子等にアイテムを提供している側。
どの方も、それぞれ素晴らしいモノを作っていらっしゃる。
なので、私たちが扱うのは「商品」でなく「作品」だと思っています。
自分が大事にしたいのは、
「作品」を、いかに美しく魅せるか。と、
一つひとつのモノを、どう紹介していくか。ということ。

それに必要なのは、雑誌を読みあさり、流行の先端を知る事ではなく、
(もちろん、それも大事な事ではありますが・・)
自分の感性を磨く事だと思っています。
大袈裟かもしれませんが、
オシャレを楽しむ、イコール、人生を楽しむ事なのだと。



*画像右の大きいトートから時計回り*
FU-SI 牛革に型押しビッグトート
michiamo ラム革にエナメルコーティング、クチガネハンド
naniwaya ゴールドのチェーン付き2wayエナメルクラッチ
CIAO!CIAO!CHAKO! ドールプリントが楽しいトートバッグ

2013年8月28日水曜日

夏の終わり

出来るかどうか分からない事というのは、
出来る可能性を秘めていると言うことで、
考えるだけでワクワクするし、やる気も出るものだけど・・
いきなりそれが目の前に立ちはだかると、
突然、恐怖にも似た感情が湧いて、逃げ出したくなる。
仕事でもプライベートでも。
だけど、その時逃げるか逃げないかで
自分のその後の人生が大きく変わるのだとしたら
私は、絶対に逃げない。

・・・
そんな、頑固な負けず嫌いです。(そして可愛げが無い。笑)


絶体絶命!(←自分的に)の時にでも
1%の望みを捨てずにいれば、
必ず、出来るかどうか分からない事は、
出来るけどやらなかった事に変わってる。
そんなもんだと思える自分をみつける。

ホント、人生って面白いです★


今思えば、今年の夏は・・
絶対に無理だと思い込んでた数十年分の仕事を
一気にやり終える事が出来た良い夏でした。


皆様の夏はどんな日々だったのでしょうか?
8月ももうすぐ終わり、
季節は既に秋です。


*なかなか更新しないにも関わらず、
いつも見て下さってる方々へ
「いつも本当にありがとうございます。ステキな日々をお過ごし下さい。」




sosakuya Miyazaki Guest House   Hiro.

2013年8月19日月曜日

革バッグを洗う②


↑洗う前       ↑洗った後
前回の記事↓
バッグを洗う①
*今回は、洗ったバッグが乾いた状態からの行程です。



濡らしたバッグは、一旦濃く変色しますが、
次第に乾いて元の色へ戻ってきます。
内面までしっかり乾いたら、次は油分の補給です。
一度に付けすぎず、少量を布に含ませ
少しずつ塗り足してあげます。
・・・なぜそうするのか?
それは、時間をかけて乾燥させた革表面のダメージを防ぐためと、
より良い艶を与える為です。
最初は、細部まで優しく拭きあげ
後半は磨くように拭きあげる。
こうする事で、使っている間に出来てしまった、
濃い部分と薄い部分の「差」を調節する事も出来ます。
オイルを塗り、少し時間をおいて乾拭き。
この作業を数回繰り返すと、見違える程に美しい艶が出てきます。
洗ったことで、形が変形したと感じる部分は、
アイロンの蒸気をあててしっかりと成型してあげて下さい。
こうして、本来の色を取り戻したバッグは、
洗う前よりも、数倍強度を増しています。
愛用のものの特性を知って、
自分で手入れできると言う事は、本当に素晴らしいことです。
どうぞ、末永く愛してあげて下さい。

余談ですが、二十年程前。
私が、自分のバッグを初めて洗った時・・・
濡らした瞬間バッグの色が変わり、
桶に入れた水も濃く変色し、染料がどんどん抜け落ちてるようで
「あ!失敗した!」と落ち込んだものです。
そればかりか、何も分からず、ブラシでゴシゴシ洗ったため、
細かな無数のキズも付けてしまいました。
けれど、全行程を経て、無事完成した時には、
オイル塗布の効果で、キズも消え(目立たなくなる)洗う前よりキレイになって、
本当に嬉しかったのを覚えています。
そして、苦労した分、そのバッグをますます大事に使うようになりました。
良い革製品は、長い付き合いになるものなので、
お天気が良く、風の心地良い日には、
「革バッグを洗うこと」に、是非!挑戦してみて下さい。





とは言え・・・
「自分で洗うのなんて面倒くさ〜い!」
「やだー!大変そうだし、ムリ〜!」
・・・。

って方は、お気軽にお持ち下さい(笑)







2013年8月12日月曜日

Destiny


道を作って進むもの。
変えようとするその力も。
大きな壁に囲まれた自分自身を
「動かす」ことも。

その力こそが Destiny


どんなに時間が過ぎても
忘れてはならないものがある。

伝えたい事
残したいモノ
刻みたい時間

潜在意識の中に在る
生きる力を軸にして
大事に受け継ぎ、繋げよう。


世界中の人々が、平和を軸に、
同じように思い合える日が来ますように。
上の画像は、 そんな事を願いながらデザインしました。

人生は、生まれた瞬間から
1人に1冊ずつ与えられる本で、
様々な生き方があって、
全てがハッピーエンドで終わらないかも知れない。
けれど、
生きる力だけは、自分から捨てちゃいけない。
と思います。
諦めないで進む事こそが主軸。



2013.8.13
SOSAKUYA Miyazaki Guest House   Hiro.





2013年8月6日火曜日

革バッグを洗う①


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

お洗濯日和が多いこの季節は、バッグを洗うにも良い時期です。
水に弱いとされている革製品ですが、素材の特性を知れば、
案外、扱いやすいものだと思います。
以前述べたように「基本はお肌の手入れ同様」だからです。
革の色が薄く、色が抜けてしまったようになった上、
汚れのようなモノが縁についていたり、
持ち手部分が黒く変色したりと言う変化が見られる場合は
「洗い時」です。

今回は、一年程使って色味の薄くなった、
洗い加工のバッグを自宅で洗ってみました。
画像①は、洗う前。革表面のオイルが抜けて、
薄くなっているのが分かります。
このまま使っても問題はありませんが、
洗う事で、革本来の美しさを取り戻せるよう、
是非、挑戦して頂きたい作業です。

まず、バッグが浸かるくらいの桶(洗面器等)に、水を入れます。
中性洗剤を数滴垂らし、軽くかき混ぜておきます。
そこへ、バッグ全体を一気に浸けて濡らします。
一部分だけ濡らしてしまうと、シミの原因になるので注意が必要です。
浸けた瞬間に染料が溶け出し、バッグの色も濃く変わり、
不安になるかもしれませんが、大丈夫。(写真②)
この時点で大事なことは、外面と内面の汚れを落とすことです。
表の皮部分の汚れは、柔らかい布か専用ブラシで、撫でるようにさすり、
内面は裏生地が布の場合は、手やブラシ等で優しく擦ってあげて下さい。
その作業が終わったら、簡単に水気を切り、
逆さまにして水滴が落ちなくなる程度に自然乾燥させます。
次に、内側に紙等を詰めて、しっかり成型し、
風通しの良いところに置き、気長に乾くのを待ちましょう。(写真③)

素材の内側まで、しっかり乾燥するのに一週間程かかります。
次回は、乾いた後の仕上げについて。





最近では、バッグもクリーニングに出せるようになりました。
便利になったな〜と、思う反面、
思ったより簡単に出来るのに、もったいないな〜とも思う(笑)
素材によっては洗えないものもありますが、
革は「皮から革」になる段階で、洗っているので、
基本、大丈夫なのです^^
大切なのは、濡らした後の処置★
気になる箇所をキレイに洗い、水気を切った上で、
しっかり成型し、本来の形を革に覚えさせてあげる事で
新しい美しさが生まれます♪


*来週は、新聞休刊日の為、コラムはお休みです。
次回掲載は、8月19日になります^^

2013年8月4日日曜日

8月4日


橋の日
箸の日
ゆかたの日
年末まであと149日に迫った日。
マリアナ・コズロワさんと、ミハイル・スチーフニンさん(スケート選手)
山本美優さんに 、オバマ大統領。


そして、私の誕生日(笑)

 




去年は、いろんな事が急展開で起こった一年だった。
また新たな一年を、無駄なく無理なく楽しめますように♪
おめでとう!ジブン^^




下記、何気なく開いた誕生日にちの占いより抜粋(爆)


8月4日生まれ
「クリエイティブで楽観的なリーダー」

長所は?
 
●自制心がある ●勤勉 ●まじめ ●手先が器用 
●実利的 ●人を疑わない ●几帳面
 

短所は?

●人見知りをする ●頑固 ●怠惰なところがある 
●敏感 ●優柔不断 ●高圧的 ●愛情表現が下手
●うらみがましい ●厳格すぎる
      

性格と運命
 
●気前が良く心の広いあなたは、常識的な考えの持ち主。
●創造性があり、実務に優れ、成功を呼び寄せる力を備えています。
●人を惹きつけ、愛想が良く、陽気な人気者です。
●将来を楽観的にとらえ、大胆な行動をとります。しかし、未知のことに対して恐怖を
 感じると、本来の成果をあげることはできないでしょう。
●公平でバランスのとれた態度をとることで、欲求不満や、幻滅する気持ちから
 逃れることができます。
●責任を負うことで、真の力を発揮し、あなたはその第一人者となれるのです。

2013年8月3日土曜日

オブジェバッグ


外出から帰って、バッグはどう過ごしていますか?
中身を入れたまま、床に置きっぱなしだったり、
直ぐに箱に入れたりしていませんか?

バッグだって人と同じで、一日使うと疲れも出ますので、
次回使用時までは、中身を取り出し、軽くはたいて薄布でカバーし、
風通しの良いところに掛けてあげるのが、一番良いと言われています。

「”風通しの良いところ”と言われても、そんなスペース確保出来ない!」
そう言われる方がいらっしゃるかもしれません。
かく言う私も、そう思った人間の1人です。
そこで、使わない期間は、
「家用バッグ」にしてしまう事をオススメします。
次に使うまで、オブジェやカゴ代わりにして楽しむのです。

バッグは「モノを入れるもの」なので、いくらでも応用が利きます。
画像のように、アートフラワーを挿して飾り、
玄関に置くだけで、目を引くオブジェになります。
ぬいぐるみを覗かせても可愛いですし、
デザインによっては、置いておくだけで「アート」なモノもあります。
アートと見立てて、額縁の”縁”だけを使い、遠近法で1枚の絵として楽しむのも
面白いかもしれません。

小さい小物やお財布も、使わなくなったからと言って、処分してしまうのではなく
様々なアイデアで、お部屋を飾り楽しむ「素材」として考えてみても良いかもしれません。
そんな風に、モノを活かす事も、大人のオシャレの一つだと思います。

自分だけの空間作りに使う事で、モノの価値は何倍にも膨らみ、
あなたの想像力も、無限に膨らむのではないでしょうか。





先月の29日分記事。
そして、気がつけば・・・既に8月(汗)
もうすぐ秋です。
気が早いと思われるかもしれませんが、
お店には、秋物商品が入荷中です。
暑い夏をもう少し楽しみつつ・・(苦しみつつ、笑)
「秋風」を味わってみて下さい^^