羽を広げる前の
大事な大事な最後の時間
最後の一瞬
いつも見守ってくれているあなたへ
お返しは「sanagi」のように。
じっと「待つ」ことも教えてくれた背中へ
◆
大好きな祖母は、
私が遊びにいくと、いつも
「Hiroちゃん!ガンバレ!ガンバレ!負けるな!負けるな!」
そう、大きく手を振り下ろしながら言ってくれました。
何度も何度も。
当時は、それが当たり前のように感じたけれど、
祖母が亡くなった今、その言葉に
どれだけ沢山の想いと願いが込められていたのだろうと
改めて、思います。
改めて、思います。
危篤の祖母を見舞った時、
小さくなってしまった背中をベットの中で丸め、
風が抜けるような、微かな息しかしていなかった。
大切なものが、今にも消えてしまいそうだと言う寂しさと
なにか、大きなものに包まれているような神々しい感じが
縮んだ背中から伝わってきました。
「死ぬんじゃないよ」「生まれ変わるんだよ」
そう言ってるような気がして。
祖母とは、会話する事も出来なかったけど、
手を握り、身体を拭き、話しかける事で、
元気な頃の祖母の声に触れられた、と思っています。
この画像のテーマは「蛹」
美しい羽を広げる前の「蝶」をイメージしたもの。
今でも、いつも直ぐ傍に居てくれる
大好きなちえこばあちゃんへ。
大好きなちえこばあちゃんへ。
「ばあちゃん、いつも傍に居てくれてありがとう。」