2013年12月31日火曜日

積み重ねる砂粒


音も無く流れる砂時計。その最後の砂が細いガラス管を流れる時間だけは特別早く感じます。年の瀬も、そのようなものでしょうか。
 「時間の流れ」をコンセプトに掲げ、モノ創りをしているデザイナーさんがいます。伝統を重んじ、新しいモノを創り出すその感性は素晴らしいものだと思います。革製品と言うのは「生き物」であって、自ら動くことは無くてもしっかりと呼吸しています。そして温もりのある人の手によって「いかされる」―。手間を惜しまず、ゆっくりと時間をかけて形にすることこそが、形を変えたモノへの敬意だと思います。

 その他にも、伝統の京友禅で染め上げられた革を圧縮し、ステンドグラスのようにする加工や、「ガルーシャ」と呼ばれる「エイ革」のザラついた表面を、ヤスリのような工具で磨き上げ、宝石のような輝きを導き出す加工法があります。完成したひとつひとつが気高く優雅なそれらの見た目とは裏腹に、どちらも粘り強い忍耐力を要する大変な作業です。

 一つの良いモノが生まれるためには、生き物の命を預かった人たち(作り手)が、見える部分をいかすための見えない部分への繊細なこだわりと、モノに対する深い敬意と愛情があります。売り手としての私は、それらに関わった人々の感謝の気持ちを、手にする人に、きちんと伝える義務があるのだと思っています。

 自分の心の中に積み上がった砂粒に感謝しつつ、新年は、気持ちも新たに砂時計を逆さまにし、新しい一粒を少しずつ積み上げられたら良いな、と思います。






この一年で良かった事。
悲しい事、辛い事、どうしようもない出来事があると言う現実、それらを自分なりに受け入れる事が出来た事。
好きな事を精一杯やりぬけた事。
自分が死んでも形に残るモノを創れた事。
自分の仕事に対する考えを言葉にして残せた事。
感情のまま流されるのではなくて、立ち止まれる勇気を持てた事。
しょーもない話、どうでも良いような出来事から、沢山の閃きをもらえた事。
子供達がみんな可愛くてたまらない事。
どんな時にも、毎日笑顔で過ごせた事。


以前の自分は、ゴウゴウと流れゆく滝みたいだった。
色んな経験をして、それなりに・・苦労?・・みたいな出来事も起こって、食事が喉を通らない事も、全く笑えない日々もあった。 ただ泣くだけの1日もあった。歯を食いしばりすぎて血が滲むような悔しい思い、惨めな思いもいっぱいした。
(こう書くと・・「うっそ〜!見えな〜い!」と思う人が多いかもしれませんが。笑)

けれど、それらの事は全て「砂粒」。
見た目には分からないけど、自分の中に少しずつしっかり積み上がっていく。
どんな辛い事だって、繰り返せる事を喜べるようにならなければ、人は変われないし進めない。そう信じています。
そして・・・一年分の砂山は、心の中に固く積み上がっているのだから、空っぽにして思い切り逆さまにする勇気を持って生きていきたいな。と思います。

逆境こそがチャンスを掴む最高のジャンプ台だと信じて★ 






今年一年、本当にありがとうございました。
良いお年をお迎え下さい。



創作屋 宮崎 Guest House Hiro.







2013年12月29日日曜日

4days festival + 1 &「新春おさいふフェア」


◆ 創作屋 本店より ◆

2014 4days festival + 1
お正月限定セール 元旦 朝9時スタート★

2014年    1月1日〜5日
am 9:00〜pm 5:00
場所(延岡市安賀多町3丁目6-6)→ map
*通常営業時間とは異なりますのでご注意下さい。


さぁ!毎年恒例のセールです^^
県北地区の皆様に限らず、宮崎の方も、大分の方も、お正月は本店へGO!
元旦と2日の両日は、延岡&大分&宮崎のフルスタッフでお迎え致します♪

皆様のお越しを、スタッフ一同心よりお待ちしております。


そして、お知らせもう1つ!





◆ 大分イディより ◆

2014 「新春  おさいふフェア」

2014年  1 月 3日〜 9日
am11:00 〜 pm8:00 
場所(大分市府内町1-1-18)→map

こちらも毎年恒例★お財布が、いーーーっぱい揃うフェアです^^
ポップで楽しいモノ、シックでエレガントなモノ、
自分用に、贈り物に、二つ目のお財布に、等々・・
毎日手にするものだからこそ自分流のお気に入りを選びたいですね〜
下記、DM内面です。あなたなら、どのタイプがお好き?^^





皆様の喜ぶ顔を思いつつ・・・
スタッフ一同、楽しみながら準備中です^^

期間中は、店長が着物でお出迎え。
*私もデニム着物を着る予定です。(←多分)

「宮崎は何もしないの?」と突っ込まれそうですが・・年明けにでも告知しますので、もうしばらくお待ち下さい。





デザインの年内納品も、もう少しで終わる~♪
今月は、いつもの3倍くらい立て込んでしまって、フェア&年始の各店舗分DMも重なり、ホントにパニック状態だった。依頼は嬉しいしありがたいのだけど、なんだか急ぎが多くて・・(T.Kさん、そしてY.Mさん。。次回は早めに!笑)
「出来る?やれるのか?大丈夫か?」と自問自答を繰り返すと、出てくる答えは「これは私にしか出来ない」だっ た。困難にブチ当たった時ほど根拠のない自信は大事♪笑^^ パニックになればなるほど自分を信じて進むより他に打開策なんてないから。目の前にある、少 しだけ先の未来の自分の姿を想像しながら。「やるしかない」んですよね。これ、何事にも言える事。



ちなみに。
私的毎年恒例は、仕事納めと仕事始めが12時間以内ちゅーこと!笑
さ!年末年始!楽しむぞ~♪








2013年12月24日火曜日

気持ちを贈る


感謝の気持ちを形に変える「プレゼント」。
誕生日や記念日に誰かに何かを贈るのは、受け取る人はもちろん、贈る方にも幸せな気持ちを与えてくれます。寒さが厳しくなるこの時期には、より一層、心に温かさを感じるのではないでしょうか。
 少し前のクリスマス近いある時期のこと。大好きな彼女に、オシャレなバッグを選んであげたいからと、来店された男性がいました。一生懸命に選んで探して、やっと決まったかわいらしいバッグ。いざラッピングしようとしたその時です。「待って下さい!他に入れたいモノがあるんです!」そう言って彼が持ってきたのは、大量の使い捨てカイロでした。「寒がりなのに、寒い中仕事を頑張ってるから、いつも暖かくしていて欲しいんですよね…」と、はにかみながら言ったその方の気持ちは、とても純粋で美しいものだと思いました。
 彼は、彼女のためにバッグの中と箱の隙間にぎっしりカイロを入れ、私は仕上げのラッピングを施しました。バッグの何十倍も重くなりましたが、受け取る彼女の喜ぶ顔と、その顔を見たいために忙しい自分の時間を精いっぱい費やした彼の気持ちを思うと、本当に心が温かくなり、うれしくなったのを覚えています。
 「気持ちを贈る」と言うことは、モノの値段でも価値でもなくて、誰かのために自分のありったけの思いを巡らせて、自分と大事に思う人の心の温度を「気持ち=少しだけ」上げること、なのだと思うのです。



この話には、続きがあって・・
帰り際に「結果を連絡します!」と帰っていった彼から、同じ時期に電話を頂きました^^つい先日。私にその後を知らせてくれる為に、忙しい中に連絡してくれたと言うだけで嬉しくて、「良い人だな〜」としみじみ思うと同時に「きっと素敵な彼女なんだろうな〜」って。そう思わずにはいられない。そして今年もプレゼントを選びに来てくれました。仕事帰りでヘトヘトな中、彼女の為に。ラッピングをあれこれ考えるうち、去年とは違った「ドッキリ」を思いつき、即実行!・・今頃は・・明日を控えてワクワクドキドキしているのかな〜笑
誰かを幸せにする事って、贈る方も贈られる方もだけど、そのシーンに関われる人までもハッピーにしてくれる。

クリスマスは・・自分だけが楽しければ良いと言う狭い考えではなくて、大事な誰かの為、会った事のない誰かの為、頑張っている皆の為に、幸せを祈れる日であると良いな〜

そう思います。


Merry Christmas



SOSAKUYA Miyazaki Guest House Hiro.

2013年12月18日水曜日

ダイヤモンドの一面

 残り半月を切った今年は「ヘビ年」。「ヘビ」というだけで、苦手意識が先に立ち、持ち物として常に使うのには抵抗がある方も多いのでは?
 皮革には、牛革をはじめ、馬・豚・羊・鹿革以外にも、「エキゾチックレザー」と呼ばれる種類があります。ワニ・トカゲ等がそれにあたります。独特な模様と肌触り、野性味あふれる素材には、全ての面に自然な曲線がちりばめられ、力強い印象があるもの。ヘビ革(パイソン)もその一つです。革表面にダイヤモンドのような文様があり、うろこが大きくそろっているモノほど上質とされます。素材に迫力がある分、デザインひとつで印象が大きく変わるのも、この素材の特徴と言えるかもしれません。
 日常生活に例えると、苦手だと思っていた人とじっくり話をしてみると、実はとても思慮深く優しく良い人だったとか、気が強く高慢だと思っていた人が、目の前で思いがけずに見せた純粋な涙など、自分が見ていた一面だけで判断するのではなく、時間をかけながらでも、実際に触れたり関わったりしてみなければ分からないことは多いと思います。人だけでなく、どんなモノに対しても「意外な一面」を見つけるだけで、心を引き寄せられるものではないでしょうか。
 パイソンは、エイジングの美しさと 自然な曲線の美を楽しみつつ、日々の発見を素材に刻むように、力強く堂々と持っていただきたいと思います。

パイソンにも色々あって、ナチュラルな染めのモノ、濃い色に染められたもの、染めた上から型押し加工を施したもの、一部分だけをポイントに使ったもの、等々。他の素材同様に、素材は生き物なので二つと同じものはありません。(同じデザインでも表皮の模様が全て違う)そして、使い手によって艶の出かたも様々。更に、一年後・二年後・・五年後、時間が経つ程にその人らしさが加わって、美しく変化してくれるのです。^^



余談ですが・・
ヘビ革は、他の素材よりも「灰汁が強い」です。
言い方を変えれば・・クラスに一人は居た「変わった子」。笑
人より少し違うだけ。この子の場合、「自己顕示欲が強い人」とは少し意味合いが違います。協調性はある(つもりだ)けど、交わる事が少し苦手、目立つつもりはないのに目立ってしまって・・。そもそも、やりたい事や思考の根本が他の子と違う。
だからこそ、良いデザインである事が重要で、手にする人は、どんどん使ってあげるべきだと思います。「関わりたくない」=「もったいない」なんて言わずに、毎日向き合ってあげる。持って使ってあげる。そうする事で、「変わった子」は輝けるんじゃないかな?
輝きを増す素材と同じくして、自分自身もキラキラと輝ける。
持ち物一つで変われるって・・なんだか素敵ですよね^^




使い始めに気になる「ウロコ」は、使ううちに馴染んで、美しい色艶を増してくれます。
乾燥すると、表面の反り返りが起こる場合もありますが、メンテナンス次第でそれも軽減する事が出来ます。






2013年12月13日金曜日

空色のクリスマスツリー

光と影で作られた
大空のクリスマスツリー


年末年始の制作に追われ・・なかなか更新しないにも関わらず、いつも見て下さってる方々へ。「いつも本当にありがとうございます。今日も素敵な一日でありますように。」


パイソン&コモノフェア、今週土曜日am11:00スタートです^^
楽しい時間を過ごして頂けますように、小さなクリスマスプレゼントも準備中。
「パイソン大好き!」の方には天国のような空間かも。笑
「ヘビキライ!」と言う方は、パイソンコーナーから少し離れた、様々な革コモノブースで上質の素材感をお楽しみ下さい♪

2013年12月8日日曜日

Python Fair

パイソンバッグ & コモノフェア
12月14日(土)〜22日(日)
am11:00〜pm6:00

使い込んで行く程に美しく変化する
パイソンバッグと小物が揃います。


詳しい場所
MAP 


*期間中は、日曜・月曜も営業しています。
*尚、12・13日は、仕入れの為お休みとなります。




お気づきの方もいるかもしれませんが・・今回のDMデザインは、トランプモチーフ。^^
バッグの素材が、ダイヤモンドパイソンで・・パイソンはエキゾチックレザーで・・12月に開催で・・ダイヤ・・12・・んーー。。
と、頭の中をグルグル回しているうち、トランプになりました!笑 
そもそも、トランプのマークには意味があって、スペード=春、ハート=秋、ダイヤ=冬、クラブ=夏、なのだそうです。元々商人の扱う貨幣を意味しているのだとか。
気合いの入った秀逸の素材で、洗練されたデザイン。そして、熟練の職人さんの手により、細部まで拘り抜いて形になったモノ達が、勢揃いします。
一枚一枚カードをめくるような感覚で、ドキドキワクワクしながら、楽しんで頂ければ幸いです。
そして、先日の記事にも書きましたが、伝統の素材を使った小物たちも揃います。
良いモノに沢山触れて、良い一年の締めくくりとなりますように。

皆様とお会いできる事、心より楽しみにしています。



SOSAKUYA Miyazaki Guest House  Hiro.

2013年12月3日火曜日

次に繋げる


次の世代へ、大切に伝えたい事柄や、残したいモノが自分の中にあるのか。一年の終わりに近づくと、毎年思い返し、考えます。祖母や母が作ってくれた手料理も、その一つかもしれません。

革製品は、原皮と呼ばれる「皮」から、商品として使われる「革」へ加工する際に「鞣す」と言う工程があるのですが、文字を見て分かるように革を柔らかくする作業の事を言います。腐敗などの劣化を抑え、革特有の強度としなやかさを引き出します。一方、強固なものにする為に、敢て硬く加工されるものもあります。長い時間をかけてロウに漬け込む製法も、その一つです。複雑で手間のかかった素材には、時代を超えた高貴な雰囲気があるものです。
昨今の世の中には、様々な「良いもの」とうたわれたモノ達が溢れ、その中でも「トレンド」と呼ばれる一握りがもてはやされています。けれど、本当の良いものとは、様々な行程を経て生まれた秀逸な素材やパーツが、クリエイティブな化学変化を起こして形になったものなのだと思います。「トラディッショナル=伝統」には、そのモノの価値プラス、長い時間をかけて愛されてきたと言う実績が伴うのではないかと。

家庭の味とも言える、手料理もそれと同じで、受け継ぎ、次に繋げる為の「今」こそが、良いモノを生み出す為の”縫いしろ”のようなものであり、表から見える事は少ないれど、なくてはならない大事な時間なのだと思うのです。





亡くなった祖母は、うちに遊びにくる度に「揚げ菓子」と称したアンダギー(沖縄のお菓子)や、「かっぱ焼き」と言う変わった名前のクレープとパンケーキの中間くらいの焼き菓子をよく作ってくれました。^^
大きいボウルいっぱいに作っては「栄養満点!栄養満点!」と、笑いながら勧めてくれたっけ。。懐かしいな。
母はまだまだ現役で、お菓子こそ作らないけれど・・・孫達は、その手料理を楽しみに実家へ遊びに行く。酢豚やコロッケ、野菜のいっぱい入ったビーフンや、絶妙な味付けのバラ寿司、佃煮や梅干しまで全部自家製。面と向かってはなかなか言わないけど、どれも美味しくて、実家へ戻るとついつい食べ過ぎてしまうのです。^^
仕事が忙しいのを理由に今の自分はと言えば、どこをどう間違ったか「作ることが好き」の部分だけを受け継ぎ、料理はいつも手抜きばかり。。苦笑


誰かの為に形として残せるモノを作ったり、
誰かの心に刻めるような時間を過ごしたり与えたりする事は、
誰にとっても永遠のテーマのように思います。
そして、これまでの自分とこれからの自分が繋ぐべきものは、
沢山の優しさを背負った身近な大人達と、知らない強さを武器にした小さい子供たち。

上手く繋げていけますようにと・・
歳を重ねた両親の背中に誓うのでした。。





SOSAKUYA Miyazaki Guest House   Hiro.






2013年11月27日水曜日

温かなクリスマス

あとひと月でクリスマスですね。この時期、お店ではその年ごとにテーマを決めて、クリスマスツリーを作ります。
 宮崎県の木「フェニックス」をペイントしてツリーにしたり(上画像)、ダンボールで小さな家を幾つも作って、小さな街を作った年もありました。

 さまざまな資材を使い、試行錯誤しながらも少しずつ形にしていくのですが、手作りならではの「温(ぬく)もり」があるものが好きなので、基本的には家にあるもので使わなくなったものを素材として使うよう心掛けています。
 着なくなったロングスカートやコート(子供用でも可)は、ツリーの上になる部分をひもなどでまとめ、モミの木のような形にして、モールなどを飾り付けるだけで個性的なツリーができあがります。
 テーブル用の小さなツリーは、タンブラーやピルスナーグラスを逆さまにし、剝がせるタイプの両面テープ等を使って毛糸等でデコレーションし、松ぼっくりをのせてあげれば完成です。雰囲気のあるものにしたい時には、ロウソクの明かりも温かですてきです。
 クリスマスに限らず、手作りのものを飾ると「その日」を待ちわびる楽しみが温かなぬくもりとなって、目にする度にホッとできるのではないでしょうか。
 
下の画像が、撮影用に急遽作った簡易ツリーです。スカートとコートを重ねてます。^^
丸いコインケースでデコレーションすると、なんとなくそれっぽいでしょ?
ツリーの上部分には、大きめのリボンと天使。マフラーを巻き付けて、モールは、ただ垂らしただけ。。30分もあれば完成します。
着物とバッグをディスプレイした年も。↓
百均で買ってきた大きめのタンブラーに、毛糸をまぁるく丸めて木工用ボンドで接着したもの。ライトを当ててあげると、意外な表情が見れるのも楽しいんですよね♪
大量のダンボールを使って、ライティングボードを作ったモノ。
家の中から見える明り・・。
この年は、ダンボールハウスを80棟以上作って飾ったっけ^^;

個性的な家々の影も面白いです。

三角屋根は、よしえちゃん作。

その年のインフォメーション画像。


クリスマスツリーを、家に飾る事がなかった家庭で育ったおかげで、「買ってくる」と言う発想そのものが浮かばなかったのが良かったのでしょうか。いや、悪かったのかも?笑
厳かに過ごさなければならないはずの日が、「ただのお祭り」で終わってしまわない為にも、小さくても良いから、自分で何かを作ってみるという事を、是非!やってみて欲しいです。

2013年11月20日水曜日

CIMABUE・シンプルトートバッグ

CIMABUE(チマブエ)

シンプルな大人のトートバッグです。
金具を使用していないので、軽く、肩にかけた時に、かさばらない薄マチ設計。
書類などを入れ、お仕事用にも良いかもしれません^^

ちょこんと斜めに付いてる革ひも&さり気ないステッチワークが、控えめに個性を主張しているところが・・・なんだか可愛らしかったりして。笑 





◆チマブエフェア・23日まで開催中です◆


*Y山さん&S藤さん、画像見て悩んで下さい♪




オレンジ色の宝石

moquip
シックな色合いに、ガルーシャの輝きが美しい。ショルダーバッグ(奥)と、クラッチウォレット(右)です。
美しいのは、素材だけでなくそのフォルム。
硬くなりすぎない、なだらかなラインは、ファスナーを開ける時にストレスを感じさせない自然な弧を描いています。ダークなブラウンに鮮やかなオレンジの宝石(ガルーシャ)。落ち着きのある色合いだからこそ、一層輝いて見えるのでしょうね。
ファスナーは勿論「riri」
細部まで拘り抜いた逸品です★



2013年11月19日火曜日

「Marble」

不思議な糸が絡み合い
自然でも不自然でもない寓話が生まれる。
ただひたすら真っ白なキャンバスにイメージを乗せ
澄んだ球体に自然の音と愛を込め
繰り返し心を入れ、重ね、組み合わせ、そして、透明へと。

by Hiro.




ご紹介が遅れましたが、
11月16日より、SAYAKAさんのアルバム「Marble」が発売開始★です!
私は今回、ジャケットデザインを担当させて頂きました^^
SAYAKAさんの好きな種子島の自然と、
彼女の内に秘めた思いと願い、
愛すべき地球の美しさを・・・私なりに表現。・・・したつもり。
もちろんロゴもオリジナル♪(←1番のお気に入りです)
 「欲しい!」と言う方はこちらまでどうぞ↓

SAYAKA-official blog「波と唄う」

★お問い合わせ★

2013年11月18日月曜日

さり気なくフェミニン


 娘であり母であり、、または妻であって仕事人でもある、
そんな忙しい女性たち…。一日中、何度も何度も切り替えをし、時には厳しく、優しく、そして強い。けれども、誰にでもある、ふとした瞬間に見せる可愛(かわい)らしいしぐさや表情は、年齢に関係なく美しいものだと思います。
 「フェミニン」とは、そんな「女性らしさ」や「優しさ」を強調したファッション用語なのですが、広義の意味として「エレガンス」や「カジュアル」といった区切りにも同じ言葉が使われています。
 仕事や家事の忙しい合間をぬってのお出掛けや、リラックスしたい大人の休日には、どこかしら「品」のある女性らしいバッグをお勧めします。
 カジュアルな普段用よりも、少しだけ凛(りん)とした大人っぽい香りがするもの。例えば、シンプルでも金具に美しく上質のものを使っていたり、ステッチが見えない様に美しい縫製が施されていたり、女性らしい上品な柄や色使いであったり。硬さの無い丸みを帯びた美しいフォルムやさり気ない演出こそ、フェミニンそのものだと思うのです。
 日常から少しだけ離れ、楽しい時間を有意義に過ごすためのお出掛け。きちんと身支度を調え、鏡を見ながら洋服のバランスを再確認。そして、靴を履き、最後に持つのがバッグです。華美に飾り立てたものではなく、女性らしさや優しさを内に秘めたようなデザインのバッグを花束として手元に添え、あくまでも「さり気なく」自分だけの時間と共にフェミニンスタイルを楽しんでいただけたらと思います。
 
SOSAKUYA Miyazaki Guest House  Hiro.
 
 
 
 
画像にご協力頂いたのは、敬愛するY先生と、お嬢さんのHちゃん。
なんの画像加工も要らないくらい・・お肌もキレイで超〜可愛い〜♡
「フェミニン」なバッグ、とっても似合ってますよ^^



家族思いのY先生と、お姫様のように可愛いHちゃん。
また一緒に遊びにいらして下さいね♪



*「チマブエ・フェア」開催中*
期間中、ご購入の方にはチマブエ・オリジナルストールをプレゼント★
(数に限りがあります)

2013年11月11日月曜日

CIMABUE FAIR

チマブエ・フェア
11月15日(金)〜23日(土)
am11:00〜pm6:00

シンプルで美しいフォルム
豊富なカラーバリエーションの中から
あなただけのバッグを見つけて下さい。




 皆様にお会いできる事、心より楽しみにしています。
創作屋 宮崎 Guest House Hiro.

MAP 


*期間中は、日曜・月曜も営業しています。
*尚、12〜14日はお休みとなります。

私だけが知っている「良さ」

 
私の妹は、子供との早朝散歩を欠かしません。仕事が忙しい時期も、暑い日も寒い日も色んな話をしながら海辺まで歩くそうです。起き上がるのが辛い日も、頑張って行くと、美しい日の出を見る事が出来たり、顔見知りになった方々から子供にご褒美をもらったりと、必ず「良い事」が待っている。
その話を聞く度に、始めると言った時「続くのかな?」と思た事を申し訳なく思うのです。


何かを始めるのには、少しだけパワーが必要ですが、その効果が身体で分かれば、人は前向きに頑張れるものだと思います。
バッグに例えると、自分に無い・それまで持った事が無い色や形に挑戦する時には、誰でも頑な気持ちになります。
ですが、これはオシャレのストレッチと思って始めて(持って)みるのも良いのでは?とお勧めしています。デザイナーさんの感性そのままを理解する必要等ないのです。分からないけれど「好き」だと言う事が大事なのであって、始めてみれば「良いな」が「良いね」に変わります。
一方、無難・・と言うのは、欠点はないもののさして優れているわけでもないと言うこと。それをそのまま使わずに、どこかに一つに自分らしいスパイスを加えてあげるだけで、
「難が無い=無難」は「有り難う=存在そのもの」に変わっていくものではないかと思います。
”欠点があるかもしれないけれど、私だけはこの良さを知っている。”
そう思った方が、オシャレも毎日も何倍も楽しいはずなのです。
「もしかすると飽きるかもしれない。」と、自分を疑わず、もっと自分の目を信じてオシャレを楽しむことができれば、自分の可能性も笑顔も何倍にも膨らんで、日々を「謳歌」することができるのではないでしょうか。

どんな大きな事も、最初のきっかけはほんの些細な事。
先日会った甥っ子は、三年前散歩を始めた頃に比べ、随分たくましく大きくなっていました。





私は、普通とか無難などという言葉が好きではありません。
受け取りかたは人それぞれなので、なにが普通なのか、何が無難なのかと言う線引きも微妙ですが。。少しだけ自分らしく使いこなす。この、「少しだけ」の気持ちが大事だと思います。最初の一歩は勇気が必要だけど、一歩踏み出せたことで、踏み出せなかったそれまでの自分よりも、ずっと素敵になれてるはずなんです。


ちなみに・・
話に出てきた甥っ子は、小学三年生。
会う度に面白い話で笑わせてくれます。
生まれたときから、その素質があったのだと・・
画像整理してて見つけたこの写真を見て再確認↓↓
超ーーーーーー可愛い♡笑
将来は、ノーベル賞を三回受賞する予定だそうです。うん!出来るよ!きっと^^
(一回でも凄いんだけどね)
いっぱい笑って、いっぱい挑戦して、元気に大きくなってね♪^^
(注:画像は、一歳前くらいの時の写真です)




2013年11月5日火曜日

モノへの敬意

 
 
子供の小さい頃の絵や写真、初めてのお給料で買ったもの、
思い出深いモノは、何らかの形で側に置いておきたいものです。
長く使って頂けるとは言え、革製品(革)は生き物なので、
使えなくなる「その時」はやってきます。
オイル切れで表面が劣化し、ひび割れなどがみられると、
残念ですが・・バッグとしては使うことが難しくなります。
ですが、そんな時でも、金具であったり、ベルトのどこか一部分であったりと、
まだまだ使えそうな「呼吸感」が残っている箇所がある場合には、
思いきって、別のモノに形を変えてあげるのも良いかもしれません。
使えそうな部位が革ベルトだった場合、適当な長さにカットし、
キリ等で穴を開け、細い革ひもを通すだけで、簡易ストラップ・
キーホルダー・ネックレス等にリメイク出来ます。
薄く平らな部分である場合は、サイズを測ってカットし、
額縁の縁に、接着剤で貼付けてあげるだけで、オシャレなインテリアとして生まれ変わります。

私がこの仕事を始めた頃のお客さまが
「仕事を初めて最初にここで買ったバッグなんです」
そう言って、出張の途中に立ち寄ってくださり、10年ほど愛用したバッグを買い替え、
前のバッグを手放す事になりました。
見ると、革ベルトの一部分だけは、かすかに呼吸しています。
「この部分だけ切ってもらえますか?新しい鞄に入れて初心を忘れないようにしたいんです」
私はその言葉に感銘を受け、呼吸していた部分だけをカットし、簡単なキーホルダーに作り替えました。

新しいモノは次々に出てきます。定番も新作も、溢れるほど作られています。
大事に使うことは勿論、それまで使ってきたモノ達に対する敬意も込めて、
新しいものも大事にすることが出来れば、それまで生きたバッグ達は幸せなのだと思います。





大事に作られたモノを丁寧に選び、大事に使って下さる方に手渡す。
この仕事の喜びは、その時もそうなのですけど、再開の時が一番嬉しいのです。
上の画像は、数年前のもの。
私が着けてるブレスは、このお客さまと同じ時期に買った同じバッグの金具で作った。
劣化した革部分は、どうしようもなく・・・処分してしまったけれど、
いろんな場所に一緒に行ったバッグだったから、そうする事がとても残念でした。
小物に作り替える。
と言うと、難しそう〜と思われる方も多いかもしれませんが、超簡単!
例えば・・・
こんな端切れたち。
(使えなくなったバッグのポケット部分・ 長過ぎて切った革ベルトの余り・着なくなった洋服の可愛らしいボタンなどなど)

少し手を加えてあげるだけで、こうなります↓

ここだけの話・・・
記事を書いてから作ったので、全部で一時間弱くらいで出来ました!笑
アウトドアのカラナビは革を巻き付け、接着剤でくっつけるだけで可愛らしく大変身!
なんでも捨ててしまうのは簡単だけど、
少しの工夫で「端切れ」が「お気に入り」のモノになるって良いでしょ?


是非挑戦してみて下さいね★



SOSAKUYA Miyazaki Guest House  Hiro.

2013年10月30日水曜日

私だけの宝物


店内にお客様のお子さんが数人集まると、決まって始まるのが「かくれんぼ」や「鬼ごっこ」。「お店の中だから暴れちゃダメ」とお母さんに諭され、先日、子どもたちが始めた遊びは「宝探し」でした。
 小さな紙切れを「宝物」と言って、椅子の下やカーテンの陰に、そっと隠します。叱られまいと気を使いながら、一生懸命探す姿は、とてもかわいらしいものでした。
 バックにも「外観がシンプルな作りなのに、裏生地に小さなかわいいポケットが付いている」というような発見があると、宝物を見つけた時と同じ様にワクワクします。
 ベーシックなデザインなのにステッチワークが絶妙だったり、外側は柄物で、バックを開けると裏生地が目の覚める様な紫のベルベット、といったどこかに一つこだわりがあるバッグや小物は、それだけで特別な気持ちになれると思います。
 一目見て斬新なデザインで、素晴らしいものもたくさんありますが、いつも一緒に過ごすバッグや小物は、素材・縫製・デザインが上質なのはもちろん、どこか一つ自分だけのこだわりポイントを探すことが、毎日楽しく持ち使いこなすコツかもしれません。
 閉店後、掃除をしていると、小さなコインケースの下に、「宝探し」するために小さな手でちぎられた紙切れを一枚見つけました。この紙切れを「宝物」だと思う素直な感性を大人になっても無くさないように、自分だけの小さな宝物を日々探していけると良いな…と「紙切れの宝物」を見て何だかうれしくなりました。




自分のお気に入りのモノになるのかどうかと言う線引きは、
すっごく小さい拘りだったりします。
誰にも見えない部分であることは勿論ですが、
買ってしばらくして発見し、その瞬間から「お気に入り」が
「超お気に入り」になることもしばしば。

子供の頃のお気に入りで覚えてることと言えば・・
直ぐ上に姉が居たため、洋服なんて全てお下がりが当然だった時代に 、
初めて「自分の為だけ」に買ってもらったジャンバースカートだった。
なんてことないフツーのデザインだったけど、
ミシンステッチが・・なんと!「レインボーカラー」笑
初めて学校に着て行った日。
(小6のくせに)皆が自分を見てる様な気がして恐ろしかったのを覚えてます。
あの時、なんで両親は私に服を買ってくれたのだろう・・・。
未だに謎です。



かなり話がそれましたが、
誰でも自分の中に「宝物」を持っていると思うのです。
形の無い大事な宝物を。
目に見えないからこそ、探す楽しみがあると思うし、
見つけるまでの過程にこそ、深い意味があるのだと思う。
いくつになっても、自分だけの「宝物」を探し続けたいですね★

 

創作屋 宮崎Guest House Hiro.


手間ひまかける愛情


お店に居ると、外に出る事はできませんが、さまざまなお客さまに、多くの「教え」を頂くことがあります。
先日、父の代からの長いお付き合いのお客さまが、秋の味覚「栗」を使った渋皮煮を持って来て下さいました。

小さく硬い栗の皮をひとつひとつ丁寧にむく作業だけでも大変なのに、完成品がきれいにトレーに乗せてあり見た目にも美しいのです。優しい甘さと作った労力を思うと、とても有り難く大切においしく頂きました。
 「手間ひまを惜しまない」と言うのは、お料理だけでなく、いろいろなことに重ねられます。もちろん、バッグや小物のデザイン・縫製にも言えることです。見た目に美しいものを、ただ「観賞」するのではなく、じっくり味わい「鑑賞」することこそが、革=生き物への敬意だと思いますし、ただ使いにくいからと言って、すぐに飽きない秘訣ではないでしょうか。

 芸術でもなんでも、創り出すと言う労力の根底には、必ず何かしらの思いや願いがあるように思います。逆に、そう言う精神性の無い"モノ"は、見る人、聞く人、全てにおいて響かないですし、喜びとして残らないものなのでは…と。

 ひと口頰張ると、口いっぱいに優しい甘さの広がるお菓子のように、手間ひまを惜しまずに形になった"モノ"たちには、それぞれの味わいがあるもの。
おいしいものを食べて「口が肥える」、良いものを見て「目が肥える」と言うように、良いものにふれて「手が肥える」ごとに、じっくりその良さを味わっていただきたいと思います。




*栗と一緒に写っているクチガネコインケースは、
京都浪速屋「たとかーふ」シリーズのモノ。
友禅染メッシュと箔かけの革。手間ひまかけた愛情を感じます^^
*そしてちなみに・・
コインケースをのせてる器は、ムスメ作。
画像では分からないようにしてますが、
お皿一杯に自分の名前がデカデカと書いてある。・・自由奔放さを感じます。笑




栗の渋皮煮なんて、一年に一度食べれるかどうか・・・
大好きだけど、到底作る気にはなれないし、作ったとしても成功する気がしない。苦笑
差し入れて下さった濱田さんは、昔から「有言実行」の方。
以前、社交辞令なんて大嫌い!と言う話で盛り上がりましたよね〜^^
本当に楽しいひと時でした。
いらっしゃると、楽しいお話を聞かせて下さったり、
時には、面白くもない私の話に耳を傾けて下さる忍耐の方でもあります。。

お客さまに笑顔になって欲しいと思っているのに、逆に元気をいただくことの方が多かったりして。申し訳なく思いつつも、いただいた元気を活力に変えながら、私が笑顔で居ることでお返ししたいと思っています。

濱田さん、本当にありがとうございました&ごちそうさまでした★
全部一人で食べました!笑






2013年10月26日土曜日

制作中


いつものことですが、なかなか更新できず。汗
制作漬けの毎日です。。

画像は、制作中のモノの一部。
葉っぱを切り抜いたり、イラストで描いたり塗ったり貼付けたり・・
少しずつ形になっていく作業は、神経使うしキツいけど、
やっぱり・・好きなことだから楽しいです^^
(バッグ画像を楽しみにしている方には申し訳ないのですが)


10月も終わりに近づき
そろそろ年末の予定等立て始めている方も多いのでは?
何かを終わらせたり、新しいことを始めたり、
自分を変えるには良い季節。(←良い方にね)
少し立ち止まって振り返り、
改めて見詰め直し、一歩進む。
何事も、目に見えない様な小さな積み重ねで変えていくモノなのだと思います。

秋の深まりと共に
皆様の毎日が、充実した日々でありますように。


SOSAKUYA Miyazaki Guest House   Hiro.


2013年10月16日水曜日

手ぶらを楽しむ


お休みの日にもなると、あちこちで運動会の歓声が聞こえます。
ひたむきに頑張ってる選手らには、両手で精一杯の拍手をおくり応援したいですし、
一生懸命応援する事で、瞬間の感動を分かち合えた様な気持ちにもなれるものです。

だからこそ、スポーツ観戦を楽しむ時には、
出来れば・・バッグは持たず、手ぶらで応援したいですよね。
肩にかけるショルダーバッグはもちろん、
ウエストバッグ、ボディバッグ、リュックサック等、
年齢性別を問わず、アクティブに持ちこなせるものも、
進化しながら沢山出てきています。
デザインも素材も様々ですが、選ぶ際にしっかり見ておきたいのは、
本体とベルトの接続部分。
取り付けが甘いものは論外で、縫い目や金具使いで粗さの目立った物も問題です。
そして、どんなタイプのモノでも、ただ見るだけでなく、
実際に持ってみて自分の姿を鏡に映してみて頂きたい。
お友達と一緒であれば、持ってもらって客観視してみるのも良いと思います。
第三者目線でみる事によって、全体のバランスや、バッグのラインを再確認できます。
そして、柔らかい素材であればある程、中に私物を入れてみて、
重みや肩当たりを確認する事もオススメです。
財布、鍵、携帯等の貴重品、ポーチやハンカチといったものの上に、
スポーツ観戦にはデジカメも必須。
ウォーキングであれば、水分補給のペットボトルも必要かもしれません。

必要最低限をコンパクトにまとめ、持つ事にストレスを感じないようにして、
自分の最高を、演技・表現・競技しているアスリート達に、
思いきり大きな声援をおくってあげたいと思います。




画像は、先週のフェア中にいらしたお客さま^^
「えーー!良いの?良いの?新聞載るの??えーーー!」
と、大盛り上がり(笑)
お二人とも、リュック&ショルダー、とーーーってもお似合いです★
ご協力、本当にありがとうございました。

2013年10月10日木曜日

深い黒

michiamo
soft-kip

上質のキップを使った円形の薄マチハンド。
吸いつく様な繊細な手触り、妥協を許さず鞣し上げた深い深い黒。
熟練の技が光るステッチワーク。
全ての箇所に、丸いカットを施した、デザイナーの拘りもステキです^^

書類も入るサイズなのに、薄マチだからお出かけでもOK★
革のみのシンプルデザインだからこそ、
拘り抜いた素材&デザインで、個性を演出してみて欲しいです。 





って・・バッグ記事書くの久しぶり(笑)
今日は久しぶりに良いお天気だったので、
店の隅っこに、ミニミニスタジオ作って撮ってみました。
ディスプレイしたまま撮ると、拘りの黒色が別物になって・・
このバッグの価値が台無しになるので。ライトの反射なんて論外。

そうして・・
バシバシ撮ってるところにお客さまがいらして・・
「わー!すごい格好して撮ってるんですね」と。笑
はい。
その時、膝立てたまま床に寝転んでました^^;(ハハハ)
「でも、楽しそうですね〜」
はい!
カメラは私の恋人なんですもん〜♪チュ★

2013年10月9日水曜日

エレガント(Elegant)でありたい。


「クラシックが聞こえてくる様なエレガントな店にしたい」
まだ私がこの仕事に就いて間もない頃、創業者の父が言った言葉です。
お店で流すBGMの事ではなく、全体の雰囲気の事なんだろうな・・
当時は、漠然としか理解できずにいました。

エレガントなバッグと言うと、
黒いバッグを思い浮かべる方も多いと思いますが、黒いバッグも様々です。
美しく、洗練された深みのある黒色で、上質の素材で細部まで作り込まれている。
そして、シンプル且つ迫力のあるデザイン。
そんなバッグは、どんなにシンプルでも、どこかしら見る人を引きつけるパワーがあり、
持つことで、「強さ」「優しさ」「美しさ」だけでなく、「生き方そのもののスタイル」を感じることが出来ます。
時代を超えて愛され続けるクラシック音楽のように、良いモノの価値は、持ち手のスタイルと同じくして、内に秘めた輝きを静かに表現する事が出来るのだと思います。

アンティーク好きな父が言った冒頭の一言を思い返すと、きっと・・
「時代を超えて愛され続ける上質なバッグ達を持ってもらいたい」という事。だったのかもしれません。

普段使いのカジュアルバッグは、色やデザインを楽しんで持ち、
フォーマルシーンで活躍する上質なバッグは、年を重ねながら、じっくり「エレガンス」に持ちこなしたいですね。







私がデザインする時・・そのモノに真っ正面から向かい、内面も側面も、
あらゆる角度から眺め、見詰め、瞑想し、思いを巡らせます。
バッグのデザイナーさん達もきっと・・1つのモノを創るのに、
まだ見ぬ持ち手の方々を想像しながら・・様々な角度から見詰め、形にしているはず。

モノ創りの原点は、「喜び」だと思います。
生み出されたモノが、良いものであれば、人を幸せな気持ちにしてくれる(はず)
年齢性別に関係なく、そのものに対し、一瞬でも心地良く感じてもらえれば嬉しい。
存在する事自体が喜ばれるものでなければいけないと思うのです。


時間の流れをゆったりと味わいつつ・・
その喜びを、持ち手と共有出来る事こそが、私には何よりの喜び。^^



創作屋 宮崎ゲストハウス (SOSAKUYA Miyazaki Guest House  Hiro.)

2013年10月6日日曜日

ミキアモ『こだわりの黒』

michiamo soft-kip ミキアモ ソフトキップ・フェア開催中★

店内には、30数点の柔らかなキップバッグが所狭しと並んでいます^^
上質なモノを、長く愛用したいとお考えの方必見★


孔子革は、柔らかい素材だけに、縫製技術も必要とされます。
そんなソフトキップを製作できる工房は日本に一カ所。
数人の職人により、ひとつひとつが手作業で作り込まれます。
希少な素材を、長く愛用してもらえるよう、細部まで手を抜く事はありません。


一度に30点も見る事が出来るのは、私たちでも滅多に無い事(←ホントに)
柔らかさに癒され、美しいデザインと、熟練の技を、体感してみて頂きたいです^^



*12日まで展示しています*

SOSAKUYA Miyazaki Guest House Hiro.





2013年10月5日土曜日

金木犀の香り



どこからともなく金木犀の香りが漂い始めると、秋の深まりを感じます。
そろそろ衣替えをされる方も多いのではないでしょうか?
秋冬物を出して、今夏お世話になったモノをしまう。
衣類だけでも大変な作業ですが、バッグはどうでしょう?
薄色バッグやカゴ等に、また来年の春に会いましょう・・と、しまいつつ、
スエード素材やファーものを出すイメージでしょうか。
実は、そんな風に考えられていたのは、一昔前の事。
最近は、特に季節に関係なく、様々な異素材の組み合わせを生かしたデザインや、
革とテキスタイルデザイン
(ボーダー・ドット・ストライプ・チェック・花模様等)との融合で、
遊び心たっぷりなバッグが数多く出てきています。
夏だから白、冬だから濃い色、と言う制約等もありません。
そもそも、オシャレには定義等無くて、自分を表現する事も自由なのです。
そして、自由だからこそ、ある意味「真剣」に楽しめることなのではないかと思います。
涼しくなってくると、温かな印象の物が新鮮に感じられるように、
季節で変化をもたせる事も、自由。
暖かい日や旅行先等で楽しむ為に、日常使わないような、
明るい色・柄・デザインに挑戦するのも自由。
バッグや小物は、ファッションの一部と言う考え方の他に、
気持ちを表現するものだったり、心をサポートするもの・・
そんな、モチベーションアップに欠かせないツールと考えてみてはどうでしょうか。
季節ごとの空気を肌で感じ、モノの気持ちになってみるだけで、
自分らしさをさり気なく表現出来るのだと思いますし、
意外な発見は、そう言う心の中のちょっとした変化から生まれる物かもしれません。




 








気がつけば10月・・
ここ数日は、ぐっと涼しくなってきました。
オシャレは勿論、読書・スポーツ、そして食欲(の秋・・・笑)
何を楽しむにも良い季節ですね〜



私にとって、秋と言えば金木犀の香り。
実家の玄関先に金木犀の木があって、
窓を開ければ部屋いっぱいに香りが広がり、
殺風景な部屋にたくさんの花が咲いたようだった。
有り難いはずなのに当たり前だった母の手料理、
忙しい合間に庭仕事を始めた寡黙な父の背中、
隣で飼ってた犬の鳴き声や、
直ぐそばにある小学校のチャイムの音・・等々。
金木犀の香りは、思い出の全てかもしれないな。









2013年9月27日金曜日

ミキアモ・ソフトキップ & A.W 新作フェア

◆ こだわりの「黒」 michiamo ソフトキップ & A.W Collection ◆

10月 4日(金曜)〜12日(土曜)
*営業時間*am11:00〜pm18:00 
期間中は、日・月曜も営業しております。

*尚、10月 3日は、準備のためお休みとなります*


上質の仔牛革を使い、洗練されたデザインで仕上げ
細部まで職人の手仕事が光る逸品。
余計な装飾はなく、革のみで作り込まれたバッグ達が揃います。
宮崎では「初!」の開催となります!
 
ミキアモデザイナーは、バッグ業界の『巨匠』
1つは持っていたい「黒」だからこそ、
トレンドに流されない上質な物を選びたいですね。
物の本質に触れ、感性を磨くも良し、
一目惚れして、連れて帰るのも良し(笑)


皆様にお会いできるのを心より楽しみにしています。 






SOSAKUYA Miyazaki Guest House  Hiro.













今回のDMは、円形デザインの美しさが光るミキアモのバッグにちなんで・・
デザイナーさんの溢れる才能(頭の中)をイメージしてみました。
幾つもの丸がランダムに重なり合って、まるでシャボン玉みたいでしょ?^^
バッグのイラストは、もちろん手描きっす★

店内は、秋らしく黒メインのラインナップ。
新作のカラフルなモノに加え、
シックで品のあるミキアモのキップが引き締めてくれます。
一緒にいる時間が長くなればなる程、手放せなる事必須です。
普段使いのカジュアルラインも良いけど、
年齢を重ねる程、良いモノを、品よく持ちこなせるとカッコ良いですよね〜♪ 




 

2013年9月26日木曜日

自然の影絵

葉っぱに空っぽのグラスが、影を見ると一輪挿しに。

陽射しも和らぎ、夕刻の日陰が長く延びているのを見ると、
思い出すのは子供の頃にした影踏みです。

私は、影というのは
「一日中色んな姿に変化して楽しませてくれる一番身近なアート」
だと思っていて、自然の影絵と呼んでいます。
沈みゆくオレンジ色の太陽を背に、
青々した緑が切り絵のように切り取られる様は
自然の芸術作品だと思います。

お店で、バッグや小物をディスプレイする時にも、
商品を置く際に気にするのはライトを当てて出来る影の部分。
明るいライトと相対し、暗い影には存在感があると思うのです。
影を作るには、色鮮やかな花々、美しく装飾されたオブジェ等、
なにも特別なものである必要は無く、
どの家庭にでもあるような・・
机や椅子であったり、時計であったり、グラスであったり。
むしろ、そんな日常の物の方が、その物の魅力を再発見出来て楽しいものです。
わざわざライトを当てずとも、お天気の良い日、光が射す事を考えながら、
色んな場所に配置してみると、意外な形が見られます。

静かに影を気にすると・・時間の流れも緩やかに感じられます。
時には、有限な物体としての綺麗さよりも、
無限の美しさにロマンを感じながら
自分だけの小さなアート(影絵)で、深まる秋を味わうのも粋かもしれません。





散歩でみつけた「アート」光が当たった部分だけが色付いてた。

幾つくらいからでしょうか・・
普段から・・誰にも見つからない様な部分をみつけては、
こっそり喜んでいました(笑)

実家の屋根に登り、ゴロンと横になって空を眺めると、
でっかい雲が、影を作って身体の上を横切っていく。
ここに居ると言う事は、光と影が全部証明してくれているんだ。。
「人間なんてスッゲーちっぽけだな〜」
な〜んて、中学の頃思ってた。

影絵の第一人者、藤城清治さんの世界観も大好き。
影は、存在そのもの。人間は装飾するものではなく、
回りに描かれてる世界こそが美しく彩られるべきものなんだ。
彼の作品を見てそう思った。
子供の頃観た切り絵の人形劇・・目の前に映ってるモノクロームの世界に、
自然と着色しながら映像として楽しんでいた自分がいたりして。


部屋に居て、外を眺めるだけでも、
近所を散策するだけでも「アート」は、たくさん転がっている。
そんな風に考えるだけで、
「芸術の秋」を、もっと楽しめると思います^^

2013年9月17日火曜日

自分の艶を愛おしむ

ご近所に、80を過ぎて尚、キラキラと輝いているステキな方がいらっしゃいます。
年を重ねる事を、心から楽しんでいるようで、私にとっては憧れの存在です。
写真を撮るのが好き。お祭りのひょっとこも好き。珈琲は一日一杯。自称、着道楽。
明るくて楽しくて、その場に居るだけで、場の雰囲気が明るくなります。
いつも、楽しむ事を軸に考え、決して無理をしない。歳を意識しない自然体なオシャレも素敵です。

革製バッグの経年変化は、使い込んだ「艶」を楽しむもの。
人生を楽しんでいらっしゃる方のように、過ごした時間分の美しさがあるものです。
商品として生まれたてのバッグは、新しいだけに魅力的ですが
まだまだ未完成なものなのだと思います。
バッグも小物も、実際に使われて初めて「完成」と言えるのです。
そして、使っていくうちに味わい深い色艶を増した頃が、
デザインと革本来の美しさの絶頂期で、
そこに到達させるのは、紹介する私たちではなく、実際に使う方なのです。
年齢を重ねる事を楽しむように、手元で少しずつ変化していくモノ自体を愛おしむ。
毎日を、輝きのあるものにする為のヒントは、意外に身近なモノの中にあるのではないでしょうか。

例えば・・・青空に浮かぶうろこ雲に一筋の飛行機雲が線を描き、
次第になじんでいくように・・・
経年変化とは、自然の輝きを自分らしく染めあげるもので、
本当に美しいものは、その変化こそが美しいものだと思います。





昨日は敬老の日でした。
私にはもう祖父も祖母も居ませんが、
お会いしてない方の中にも、この記事に書いたおばあちゃんも、
素晴らしい方々は、本当にたくさんいらっしゃる。
いつの間にか・・
自分の親が、自分の子供に「敬老の日」を祝ってもらう事が当然のようになっていて、
いつの間にか、
自分もいい大人になって、今の自分と同じ思いをしたであろう母の気持ちを思い、
何故か切なくなったり。
泣いたり笑ったり、一喜一憂の毎日こそが、
自らに「艶」を持たせてくれるであろう全ての源泉で、
溢れる艶は、次の世代へ繋ぐための証となるのだと思います。


記事を見て新聞社に問い合わせ、
「良い記事だった!自分の事が書かれているようで感動したので、書いた本人に直接お礼が言いたい」と、会った事もない私に電話を下さったOさま。
私の方こそ本当に、本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。

どうかそのまま艶を増していってください★

2013年9月11日水曜日

流れを創る

新しい事を始めよう
流される私でなく
流れを作って伝えよう




夏生まれのくせに夏が苦手な私。
酷暑をすぎ、過ごしやすくなったと同時に、
冬眠から目覚めたクマの如く、活動開始しています。笑
毎日が制作制作制作制作制作制作・・・
あ、そして新作バッグも入荷中です(汗)

月末〜来月中頃までには、
色々な事をご報告出来ると思いますので、
お楽しみに!


画像は9月に入ったらアップしようと思っていたもの。
以前作った待ち受けです^^
改めて見ると、イラストのラインが粗くて恥ずかしいのですが・・
そこは写真でカバーして(ハハハ)

その時々に、その瞬間に、
自分史上最高だと思える物を創り出していけると良いな〜♪



2013年9月4日水曜日

思い出のお店(学生編)

自宅から一時間程離れた高校に通っていた頃、
学校帰りの寄り道がとても楽しみでした。

優しいおじいちゃんとおばあちゃんが営んでいた、
小さなコロッケ屋さん。
カッコ良い女性店員さんが雰囲気のある
ウィンドーディスプレイをしてた、オシャレなブティック。
お腹が空いた時によく行った、
裏メニューのドーナツが絶品の和菓子屋さん・・。
ちっちゃな小物がいっぱいあって
時間を忘れて友達と見入った雑貨屋さん、等々。
思い出のお店は、時間が経っても鮮明に心に残っているものです。

業種は違えど、それらのお店に共通することは、
居心地が良かったことと、お店の人が親切だった事。

当時は深く考えもしませんでしたが、
自分がお店に立つ人間になり、
迎える側になって初めて・・どの方も、情熱を持って
「自分らしさ」を表現していらっしゃったのだと思えるようになりました。
日々、自分の中から沸き上がる、小さな「ワクワク」を沢山集めて居たのだろうと。

季節と時間は流れ、時代も変わり続けるけれど、
お店は、少しの幸せ感や、ワクワク感を提供出来る、
居心地の良い場でなければな。と、
秋の訪れと共に店内のディスプレイを変えながら思いました。








 
と、記事には書きましたが・・
実は・・・

優しいおじいちゃんとおばあちゃんのコロッケ屋さんは、
学校帰りと言うよりも、学校途中に行ってた。
休み時間に、学校裏のフェンスを越えて。(←既に時効ですが、やってはいけません)
だって・・授業中に良い匂いがするんだもん。行きたくなりますよね^^;
通っているうちに、すっかり打ち解けて
お二人と色んな話をするようになった。
優しい二人が大好きで、
なんとか一杯売ってあげたくて・・一念発起★
(美味しいのに、一日数個しか売れてなかった)
数人でコロッケチームを作り、
二時限目辺りから学校中に注文書を回せるよう手配。
全学年から注文をとって、無駄がないように受注生産に切り替えました^^;
そのうち・・人気が出て、数が売れるようになり、 
先生方も認めざる終えなくなってしまい、
その後めでたく、学校公認の業者になりました!(笑)

女性店員さんのブティックは、
ディスプレイもシンプルで良かったけど(コムサだったし)
当時「創作屋」の近所にあり、行きやすかった。
その方の休憩時間に合わせ、
控え室でケーキ食べるのが密かな楽しみでした。(←食い気です)

和菓子屋さんは、学校と家の中間にあって
毎日のように寄ってました。
安くて美味しくて、本当に居心地が良かった。
玄関を改造?したような売り場スペース二畳分くらいの小さなお店で、
座る所もない為、当然のように立食(笑)
馴染みになると、おばちゃんが麦茶や余り物のお菓子をくれるようになって・・
そんなある日「おやつに作りすぎた」と出してくれたドーナツが絶品★★★ 
私は、「おばちゃん、これ、絶対売れるって!」と、商品化を勧め
「知る人ぞ知る」裏メニューとして、その後、学生の間で人気を博しましたとさ!

楽しかったよな〜♪

こんな・・どうでも良いような話なら一晩中でも語れます(笑)

2013年8月31日土曜日

自分トレンド


まだまだ暑さは残りますが、季節は少しずつ秋へと向かっています。
食品売り場に秋の味覚が並び始めると同時に、
お店にも、秋物のバッグが続々と入荷してきます。
これから始まる秋冬は、革製品が好きな方にとって、一番楽しい季節。
厳しい暑さを超えたからこその嬉しい瞬間ですね。

そんな今秋のトレンドカラーは「グレイッシュトーン」
秋の定番「ボルドー」はもちろん、ブルーやグリーン等も
渋めの落ち着いた色味が多く出ています。
バッグにももちろんトレンドはありますが、
私は、あまり流行に左右されすぎずに楽しんで欲しいと考えています。
「バッグは1つのアクセサリー」として考えて頂き、
全体の引き締め役として持って頂くのがオススメです。
賑やかな柄物に加え、メタリックカラーも重要性が高まる時期なので、
挿し色に使うと良いかもしれません。
デザインとしては様々ですが、
時節柄、どこかしら「上品」なスタイルのバッグが多く出てきます。
定番のハンドやトート、人気のクラッチやショルダーも
素材や金具使いは上品なものが多いように思います。
とは言え・・やはり、トレンドばかりを気にしすぎてしまい、
全てをそれに合わせてしまうと自分らしさが無くなります。
そこで、個性的=自分らしくオシャレするのに私がオススメしたいのは
「20%のトレンド」を入れる事。
全体のバランスで言うと、ワンアイテムを足すだけ。
手持ちのもの、プラス、新しいものひとつで、
去年とは違った雰囲気を楽しめるのだと思います。
オシャレは、着回し(コーディネイト)と、着こなし(スタイリング)のバランス。
お部屋に季節のものを飾るように、旬のアイテムをプラスして
少しずつ訪れる「秋」を、自分トレンドで楽しんでみるのは如何でしょうか。






正直に言います。
こんな仕事をしているくせに・・・
普段は、新聞に目を通すくらいで、
テレビも見ないし、まして、
流行の雑誌を買って読む等と言う事は・・・基本、していません。(笑)
バッグにも、それなりに大きな流れはありますが、
デザイナーさん達はそれぞれ「流れを創る人」で
ファッションを取り扱う冊子等にアイテムを提供している側。
どの方も、それぞれ素晴らしいモノを作っていらっしゃる。
なので、私たちが扱うのは「商品」でなく「作品」だと思っています。
自分が大事にしたいのは、
「作品」を、いかに美しく魅せるか。と、
一つひとつのモノを、どう紹介していくか。ということ。

それに必要なのは、雑誌を読みあさり、流行の先端を知る事ではなく、
(もちろん、それも大事な事ではありますが・・)
自分の感性を磨く事だと思っています。
大袈裟かもしれませんが、
オシャレを楽しむ、イコール、人生を楽しむ事なのだと。



*画像右の大きいトートから時計回り*
FU-SI 牛革に型押しビッグトート
michiamo ラム革にエナメルコーティング、クチガネハンド
naniwaya ゴールドのチェーン付き2wayエナメルクラッチ
CIAO!CIAO!CHAKO! ドールプリントが楽しいトートバッグ

2013年8月28日水曜日

夏の終わり

出来るかどうか分からない事というのは、
出来る可能性を秘めていると言うことで、
考えるだけでワクワクするし、やる気も出るものだけど・・
いきなりそれが目の前に立ちはだかると、
突然、恐怖にも似た感情が湧いて、逃げ出したくなる。
仕事でもプライベートでも。
だけど、その時逃げるか逃げないかで
自分のその後の人生が大きく変わるのだとしたら
私は、絶対に逃げない。

・・・
そんな、頑固な負けず嫌いです。(そして可愛げが無い。笑)


絶体絶命!(←自分的に)の時にでも
1%の望みを捨てずにいれば、
必ず、出来るかどうか分からない事は、
出来るけどやらなかった事に変わってる。
そんなもんだと思える自分をみつける。

ホント、人生って面白いです★


今思えば、今年の夏は・・
絶対に無理だと思い込んでた数十年分の仕事を
一気にやり終える事が出来た良い夏でした。


皆様の夏はどんな日々だったのでしょうか?
8月ももうすぐ終わり、
季節は既に秋です。


*なかなか更新しないにも関わらず、
いつも見て下さってる方々へ
「いつも本当にありがとうございます。ステキな日々をお過ごし下さい。」




sosakuya Miyazaki Guest House   Hiro.

2013年8月19日月曜日

革バッグを洗う②


↑洗う前       ↑洗った後
前回の記事↓
バッグを洗う①
*今回は、洗ったバッグが乾いた状態からの行程です。



濡らしたバッグは、一旦濃く変色しますが、
次第に乾いて元の色へ戻ってきます。
内面までしっかり乾いたら、次は油分の補給です。
一度に付けすぎず、少量を布に含ませ
少しずつ塗り足してあげます。
・・・なぜそうするのか?
それは、時間をかけて乾燥させた革表面のダメージを防ぐためと、
より良い艶を与える為です。
最初は、細部まで優しく拭きあげ
後半は磨くように拭きあげる。
こうする事で、使っている間に出来てしまった、
濃い部分と薄い部分の「差」を調節する事も出来ます。
オイルを塗り、少し時間をおいて乾拭き。
この作業を数回繰り返すと、見違える程に美しい艶が出てきます。
洗ったことで、形が変形したと感じる部分は、
アイロンの蒸気をあててしっかりと成型してあげて下さい。
こうして、本来の色を取り戻したバッグは、
洗う前よりも、数倍強度を増しています。
愛用のものの特性を知って、
自分で手入れできると言う事は、本当に素晴らしいことです。
どうぞ、末永く愛してあげて下さい。

余談ですが、二十年程前。
私が、自分のバッグを初めて洗った時・・・
濡らした瞬間バッグの色が変わり、
桶に入れた水も濃く変色し、染料がどんどん抜け落ちてるようで
「あ!失敗した!」と落ち込んだものです。
そればかりか、何も分からず、ブラシでゴシゴシ洗ったため、
細かな無数のキズも付けてしまいました。
けれど、全行程を経て、無事完成した時には、
オイル塗布の効果で、キズも消え(目立たなくなる)洗う前よりキレイになって、
本当に嬉しかったのを覚えています。
そして、苦労した分、そのバッグをますます大事に使うようになりました。
良い革製品は、長い付き合いになるものなので、
お天気が良く、風の心地良い日には、
「革バッグを洗うこと」に、是非!挑戦してみて下さい。





とは言え・・・
「自分で洗うのなんて面倒くさ〜い!」
「やだー!大変そうだし、ムリ〜!」
・・・。

って方は、お気軽にお持ち下さい(笑)







2013年8月12日月曜日

Destiny


道を作って進むもの。
変えようとするその力も。
大きな壁に囲まれた自分自身を
「動かす」ことも。

その力こそが Destiny


どんなに時間が過ぎても
忘れてはならないものがある。

伝えたい事
残したいモノ
刻みたい時間

潜在意識の中に在る
生きる力を軸にして
大事に受け継ぎ、繋げよう。


世界中の人々が、平和を軸に、
同じように思い合える日が来ますように。
上の画像は、 そんな事を願いながらデザインしました。

人生は、生まれた瞬間から
1人に1冊ずつ与えられる本で、
様々な生き方があって、
全てがハッピーエンドで終わらないかも知れない。
けれど、
生きる力だけは、自分から捨てちゃいけない。
と思います。
諦めないで進む事こそが主軸。



2013.8.13
SOSAKUYA Miyazaki Guest House   Hiro.





2013年8月6日火曜日

革バッグを洗う①


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

お洗濯日和が多いこの季節は、バッグを洗うにも良い時期です。
水に弱いとされている革製品ですが、素材の特性を知れば、
案外、扱いやすいものだと思います。
以前述べたように「基本はお肌の手入れ同様」だからです。
革の色が薄く、色が抜けてしまったようになった上、
汚れのようなモノが縁についていたり、
持ち手部分が黒く変色したりと言う変化が見られる場合は
「洗い時」です。

今回は、一年程使って色味の薄くなった、
洗い加工のバッグを自宅で洗ってみました。
画像①は、洗う前。革表面のオイルが抜けて、
薄くなっているのが分かります。
このまま使っても問題はありませんが、
洗う事で、革本来の美しさを取り戻せるよう、
是非、挑戦して頂きたい作業です。

まず、バッグが浸かるくらいの桶(洗面器等)に、水を入れます。
中性洗剤を数滴垂らし、軽くかき混ぜておきます。
そこへ、バッグ全体を一気に浸けて濡らします。
一部分だけ濡らしてしまうと、シミの原因になるので注意が必要です。
浸けた瞬間に染料が溶け出し、バッグの色も濃く変わり、
不安になるかもしれませんが、大丈夫。(写真②)
この時点で大事なことは、外面と内面の汚れを落とすことです。
表の皮部分の汚れは、柔らかい布か専用ブラシで、撫でるようにさすり、
内面は裏生地が布の場合は、手やブラシ等で優しく擦ってあげて下さい。
その作業が終わったら、簡単に水気を切り、
逆さまにして水滴が落ちなくなる程度に自然乾燥させます。
次に、内側に紙等を詰めて、しっかり成型し、
風通しの良いところに置き、気長に乾くのを待ちましょう。(写真③)

素材の内側まで、しっかり乾燥するのに一週間程かかります。
次回は、乾いた後の仕上げについて。





最近では、バッグもクリーニングに出せるようになりました。
便利になったな〜と、思う反面、
思ったより簡単に出来るのに、もったいないな〜とも思う(笑)
素材によっては洗えないものもありますが、
革は「皮から革」になる段階で、洗っているので、
基本、大丈夫なのです^^
大切なのは、濡らした後の処置★
気になる箇所をキレイに洗い、水気を切った上で、
しっかり成型し、本来の形を革に覚えさせてあげる事で
新しい美しさが生まれます♪


*来週は、新聞休刊日の為、コラムはお休みです。
次回掲載は、8月19日になります^^

2013年8月4日日曜日

8月4日


橋の日
箸の日
ゆかたの日
年末まであと149日に迫った日。
マリアナ・コズロワさんと、ミハイル・スチーフニンさん(スケート選手)
山本美優さんに 、オバマ大統領。


そして、私の誕生日(笑)

 




去年は、いろんな事が急展開で起こった一年だった。
また新たな一年を、無駄なく無理なく楽しめますように♪
おめでとう!ジブン^^




下記、何気なく開いた誕生日にちの占いより抜粋(爆)


8月4日生まれ
「クリエイティブで楽観的なリーダー」

長所は?
 
●自制心がある ●勤勉 ●まじめ ●手先が器用 
●実利的 ●人を疑わない ●几帳面
 

短所は?

●人見知りをする ●頑固 ●怠惰なところがある 
●敏感 ●優柔不断 ●高圧的 ●愛情表現が下手
●うらみがましい ●厳格すぎる
      

性格と運命
 
●気前が良く心の広いあなたは、常識的な考えの持ち主。
●創造性があり、実務に優れ、成功を呼び寄せる力を備えています。
●人を惹きつけ、愛想が良く、陽気な人気者です。
●将来を楽観的にとらえ、大胆な行動をとります。しかし、未知のことに対して恐怖を
 感じると、本来の成果をあげることはできないでしょう。
●公平でバランスのとれた態度をとることで、欲求不満や、幻滅する気持ちから
 逃れることができます。
●責任を負うことで、真の力を発揮し、あなたはその第一人者となれるのです。